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8月2日(水) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』8月2日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「当時の官邸中枢は何をどこまで知っていたのか 広がる木原事件余波」


■真犯人究明と政治介入は別の問題

 佐藤氏ら現場の刑事が“ホシ”を挙げようと懸命になっていた再捜査が突然、中止になったのはなぜなのか。佐藤氏は文春の取材に対し、捜査の過程で木原から「おまえなんて、いつでもクビ飛ばせるぞ!」と怒髪天を衝く勢いで言われたことを明かしている。また、佐藤氏はタクシー車内で木原が妻の手を握り、「俺が手を回しておいたから心配すんな」と語りかける様子もドライブレコーダーの映像で確認したという。権力をカサにきた恫喝や捜査介入がもし事実なら大問題だ。

 「事件の真相や、殺人事件だった場合に誰が犯人なのかという話は捜査当局に任せるしかない。ただし、政治的権力を持つ人が捜査に圧力をかけていたとしたら、これは別の話で、見過ごすわけにはいきません。その点に関して木原氏が清廉潔白だというのなら、正々堂々と記者会見でもすればいいのです。疑念を持たれるようなことがあれば、しっかり説明するのが政治家の務めでしょう。捜査にあたった元刑事が実名告発までして疑問を呈しているのに、このままフタをしたのでは、政治不信に加えて警察不信も高まりかねません」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 この事件に関して「週刊文春」が7月6日発売号で「岸田最側近・木原副長官 衝撃音声『俺がいないと妻がすぐ連行される』」という記事を最初に報じた際、木原サイドは即座に「事実無根」で「想像を絶する人権侵害」だとして、「刑事告訴を含め厳正に対応する」とした「御通知」を記者クラブメディア宛てに出した。それ以降、公の場には出てきていない。


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