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3月27日(水) 「大阪決戦」で「維新失墜」を実現し安倍首相に大打撃を与えよう [選挙]

 統一地方選挙の最大の注目点は、大阪での選挙です。ここでは、府知事選挙、市長選挙、府議会議員選挙、市議会議員選挙の4つの選挙が行われます。
 この4つの選挙の一つででも、大阪維新の会の候補者を落選させたり、議会の過半数獲得を阻止したりすれば、維新の狙う都構想を阻止することができます。

 とりわけ、府と市の首長選挙のどちらかでも落とせば、都構想が潰えるだけでなく「維新失墜」を実現し、この党を存亡の危機へと追い込むことができます。日本の政治全体に大きく影響する全国的な成果を達成することができるのです。
 これまで、維新は安倍首相の応援団として、他の野党が猛烈に反発した共謀罪法案に賛成するなど法案の成立に手を貸してきました。安倍首相を支えているのは、与党内では公明党、野党内では維新の会です。
 野党の一角を占めている維新の協力には、安倍政権の補完勢力として大きな価値があります。与党だけで強行しているのではないというイメージを生み迷彩を施すことができるからです。

 特に、改憲策動における維新の利用価値は大きいと言えます。憲法審査会での与党議員の協議に維新も加わることで、与党だけの暴走ではないという言い訳を可能にするからです。
 野党を分断し、与野党合意の外見を装い、与党独走への批判をかわすうえで維新の利用価値は大きく、これまでも存分に利用されてきました。
 もし、参院選で与党が3分の2の改憲議席を下回った場合、このような維新の利用価値はさらに高まるにちがいありません。当然、安倍首相もそのような援軍ないし補完勢力としての役割を期待しているでしょう。

 しかし、大阪での選挙の結果しだいでは、このような期待は打ち砕かれます。しかも、その影響は連鎖反応を起こす可能性が大きいのではないでしょうか。
 統一地方選挙の前半戦で「維新失墜」ということになれば、後半戦でも維新の勢いを止めることができます。後半戦と一緒に投開票される大阪と沖縄での衆院補選にも影響するでしょう。
 それは、当然、参院選に向けての野党共闘を勢いづかせ、1人区での共闘と勝利に向けての大きな波を生み出すにちがいありません。沖縄に続いて、大阪から日本の政治は変わります。

 というわけで、大阪に応援に行きたいところですが、今日から明後日まで、大阪ではなく鳥取に行きます。県知事選挙と県議会議員選挙の応援です。
 私の法政大学時代の数少ないゼミ生のパートナーが鳥取県議の市谷とも子さんで、今回も県議会議員選挙に日本共産党から立候補しています。以前、このゼミ生の塚田成幸君も鳥取市長選挙に立候補し、選挙の応援に行ったことがあります。
 その縁で、今回も鳥取まで選挙の応援に行くことになりました。福住ひでゆき県知事候補の宣伝カーに乗って街頭演説をしたり、公示日の29日には市谷とも子さんの出発式であいさつしたりすることになると思います。

 鳥取の皆さん、私を見かけたら声をかけてください。もちろん、応援する候補者の当選にもご支援・ご協力いただければ幸いです。
 また、ブログを更新できなくなると思います。帰ってきて再開するまで、しばらくお待ちください。

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3月25日(月) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

 〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』3月24日付、に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「格差容認、中韓嫌い 安倍4選を支持する強固な3割の正体」
 「百歩譲って、この6年余りで安倍政権がマトモな政治を行ってきたのならまだしも、平然と隠す、ゴマカす、嘘をつく。外交は対ロ、対韓、対朝ともども行き詰まり、一枚看板のアベノミクス成功の宣伝も統計カサ上げの捏造で、3年ぶりに景気判断の下方修正に追い込まれた。それでも、安倍首相の総裁4選を3割も支持するとは、政権内に蔓延する『反知性主義』が少なからぬ国民に伝染してしまったのか、と疑わざるを得ません」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 「人為的に引き上げた株高で潤ったホンのわずかなアッパークラスと、排外主義に走るアンダークラスが岩盤支持層というイビツな構造です。だからこそ、排外主義者にこびるように対韓強硬路線をエスカレートさせ、資本家階級が求めるインバウンド需要増のため、観光立国を成長戦略に掲げるチグハグぶり。外国人の観光客も労働者も大量に受け入れながら、排外主義的憎悪をあおるなんて、どうかしています。憎悪は悲劇しか生まず、行き着く先はこの国の孤立化です」(五十嵐仁氏=前出)


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3月22日(金) 統一地方選で自公の与党と維新に大きな打撃を与え安倍暴走政治をストップさせよう [選挙]

 統一地方選挙が始まりました。まず、最初の11道府県知事選挙が告示され、4月7日投票に向けて選挙戦が本番を迎えています。
 統一地方選挙から参院選への一連の選挙での最大の課題は、安倍暴走政治に大きな打撃を与えることです。そのために、与党である自公両党が推薦する首長候補者や自公議員の当選者を減らし、大阪では維新の候補者を落選させなければなりません。

 その大事な選挙を前に、1週間もブログに書き込むことができませんでした。私の身の上に様々な所用や出来事が重なり、ブログを更新している余裕がなかったからです。
 前回のブログをアップした翌16日に名古屋での連続憲法講座で講演し、翌17日には国民救援会小金井支部で三鷹事件の再審請求に関連した講演を行いました。18日には夕方から眼科での治療の予約が入っていたのですが、急きょ、カミさんと一緒に出掛ける用ができました。
 私ども夫婦が親しくしていた方が急逝されたからです。元労働旬報社の社員で約20年にわたって私とコンビを組む形で『日本労働年鑑』の編集を担当されたS さんです。

 お通夜が19日の夜、告別式は20日の午前中という連絡をいただきましたが、19日の午後は福井県の芦原温泉で日本年金者組合の北陸信越ブロック大会での講演があり、宿泊せざるを得ません。しかも、20日の午後に法政大学大原社会問題研究所の100周年を記念するシンポジウムとレセプションが予定されていました。
 S さんは、労働年鑑だけでなく大原社研が労働旬報社(現・旬報社)から刊行してきた『社会・労働運動大年表』や『日本の労働組合百年』、『日本労働運動資料集成』などの編集も手掛け、私にとっては「戦友」ともいうべき人でした。仕事以外でも、一緒に山に登ったり、旅行したり、ハイキングに行ったりと、楽しい付き合いを重ねてきた友人でもあります。
 その方の通夜にも葬儀にも出られないというのはあまりにも辛すぎますので、せめてお骨になる前に顔だけでも見せていただきたいと思い、18日に葬儀会場まで出かけたというわけです。昨21日にも、友人たちと連れ立ってご自宅に伺い、夫人の思い出話を聞かせていただき、写真を見てきました

 というわけで、この間はブログを書くどころか、ろくに新聞を読むこともできませんでした。忙しさに追いまくられてあたふたしているうちに、気が付いたら選挙が始まっていたというわけです。
 昨日告示された知事選挙は、夏の参院選まで続く一連の政治決戦の緒戦ということになります。この最初の闘いがどうなるかで、その後の地方議員や参院議員の選挙にも大きな影響を与えます。
 市民と野党の共闘によってスタートダッシュを決め、自公両党に打撃を与えて安倍政権への「ノー」を突きつけることが重要です。とりわけ大阪では、維新のクロス立候補という私利私欲を許さず、知事候補も市長候補も落選させることが必要です。

 春から夏にかけて、暑い闘いが続きます。東京の桜が開花したそうですが、この選挙に勝利して「桜の花」が満開となるようにしたいものです。
 政治を良くしたいという、亡くなったSさんの思いを受け継いでいきたいと思います。Sさん、どうか天国から見守っていてください。

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3月15日(金) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

 〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』3月2日付、に掲載されたものです。〕

*3月10日付巻頭特集「「私が向き合う」の仰々しさ 場当たり首相の北朝鮮利用」
 「この6年間、日本は貴重な時間を無駄にしてしまった。この先、人口が減り、高齢化が進む日本の国力はどんどん落ちていくでしょう。とくに2020年の東京オリンピック以降は急降下する恐れがある。やはり外交は繁栄している国が力を持ちます。日本にとってこの6年間は、外交力を発揮する最後のチャンスだったかも知れない。なのに、安倍首相には長期的な外交戦略がまったくなかった。対北朝鮮政策も“圧力一辺倒”から、いきなり“対話路線”に振り子が振れている。かつては『経済支援が欲しいから北朝鮮は話に乗ってくる』という見方があったが、いまでは中国と韓国からの支援をあてにして、日本からの支援を急がなくなっている。安倍政権の6年間でますます拉致問題の解決が難しくなっている格好です」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

*3月15日付巻頭特集「国民は国会に唖然 労政ゴロツキ学者と官僚が居座る世も末」
 何といっても「総理大臣である私が言うのだから間違いない」「私が国家」と平気で答弁する男が首相なのだ。異様な国会の状況をただ黙って唖然ボー然して眺めているだけでは、ますます政権側の思うつぼだ。法大名誉教授の五十嵐仁氏がこう言う。

 「ウソ、隠蔽、改ざん……。どんな不祥事が起きても誰も責任を取らず、任命権者である首相や大臣も知らん顔。これでは国会が学級崩壊状態になるのも当然です。そんな安倍政権をメディアも国民も浮気性のダンナを持つ妻のような目で眺めて甘やかしていますが、もっと厳しい姿勢で臨まないと、議会制民主主義は完全に腐ってしまいます」


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3月11 日(月) 『日本社会党・総評の軌跡と内実―20人のオーラルヒストリー』の校正作業を終えた [大原]

 ようやく大きな仕事を終えて、ホッと一息です。この間、校正作業に忙殺されて、ブログを更新する余裕がありませんでした。
 それも昨日で終わりました。赤を入れた初校ゲラの宅急便を出したからです。

 『日本社会党・総評の軌跡と内実―20人のオーラルヒストリー』という本の校正作業でした。これは、私が現役時代最後の仕事として担当しリタイアしてからも関与していたプロジェクト「社会党・総評研究会」の成果をまとめたものです。
 社会党の書記などの経験者20人の方からの聴き取りを収録しています。全部で680頁もの厚さになり、定価も6000円以上になると思います。
 読むのも大変な分量ですが、そのゲラに赤を入れる作業には神経を使いました。しかも、片方しかない左目がアレルギー性結膜炎になってしまい、あまり調子がよくなかったので苦労しました。

 この間、大原社研関係でもう一つ、書評の初校ゲラの校正も行いました。飯田洋子さんの書かれた『九条の会―新しいネットワークの形成と蘇生する社会運動』という本の書評です。
 これは4月末に刊行される『大原社会問題研究所雑誌』5月号に掲載される予定です。書いたのは1月でしたが、ようやく掲載されることになりました。
 これで、大原社研関係の仕事が二つ、片付いたことになります。リタイアした後も続いていた仕事上の結びつきが、これで最終的に切れるような気がしています。

 3月20日(水)には大原社会問題研究所の創立100周年・法政大学合併70周年を記念したイベントも開かれます。公開シンポジウム「社会問題の現在」と記念レセプションです。
 公開シンポジウムの最初には、私が研究所に採用された当時の所長だった二村一夫先生の「大原社会問題研究所の100年」という記念講演も行われます。このシンポジウムにはどなたでも参加できます。
 法政大学市ヶ谷キャンパスにある外濠校舎の4階、S405教室が会場です。午後2時からですので、多くの方に足を運んでいただきたいと思います。

 この100周年を契機に私も研究所との仕事上のつながりが無くなり、本当のリタイアということになります。最後の仕事が、私の研究者生活を通じて深く関わってきた社会党と総評の歴史を振り返り、その「軌跡と内実」を明らかにするオーラルヒストリーをまとめるものとなったのも何かの縁かもしれません。
 2012年初頭から16年秋にかけて継続的に実施された研究会の成果です。これを、700頁近い大部の書籍という形にまとめることができて、肩の荷を下ろしました。
 ぜひ多くの方に購入して目を通していただきたいと思います。参考のために、以下に目次を紹介しておきましょう。

『日本社会党・総評の軌跡と内実―20人のオーラルヒストリー』目次
はしがき
解題
第Ⅰ部 日本社会党
1 構造改革論争
 加藤宣幸:構造改革論再考
 伊藤 茂:回顧 私と社会党
 初岡昌一郎:私から見た構造改革
 曽我祐次:日本社会党における佐々木更三派の歴史―その役割と日中補完外交
 仲井 富:戦後革新と基地・公害・住民運動
 高見圭司:日本社会党青年部再考―『NO!9条改憲・人権破壊』をもとに
2 社会主義協会
 上野建一:社会主義政党の確立をめざして
 横山泰治:社会党生活32年―社会民主主義とマルクス主義の狭間で
 細川 正:もう一つの社会党史―党中央本部書記局員としてマルクス・レーニン主義の党を追求
3 飛鳥田一雄~田辺誠委員長時代
 船橋成幸:飛鳥田一雄さんとともに歩んだ社会党
 海野明昇:社会党本部書記から中央執行委員会を振り返って
 前田哲男:私が見てきた社会党の防衛政策
4 細川護熙政権~村山富市政権
 園田原三:時代に生きた社会党と村山連立政権
 浜谷 惇:政権と社会党―1980~90年代の政策審議会
 橋村良夫:総評解散後の労働組合と社会党
第Ⅱ部 総評
 谷 正水:回想の総評運動―1960~70年代を中心に
 塚田義彦:太田薫氏と労働運動を語る
 梁田政方:日本社会党・総評時代の日本共産党の労働組合運動の政策と活動について―1970~80年代の総評との関係を中心に
 公文昭夫:私が歩んできた社会保障運動―総評・中央社保協体感の記録
 富塚三夫:総評運動と社会党と私
日本社会党・総評関連年表
関連資料
あとがき

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3月5日(火) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

 〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』3月2日付、に掲載されたものです。〕

*3月2日付巻頭特集「米朝決裂 専門家はどう見るか 土壇場で目算が狂った政治ショー 内幕と今後」
 「米朝会談の決裂は、東アジアにおける緊張が継続することを意味します。本来、平和への動きが停滞したことを残念だと思うのが普通でしょう。しかし、安倍首相は常日頃から東アジアの安全保障環境が悪化していると喧伝しているため、米朝が仲良くなってしまっては困る。北朝鮮の脅威が続くことに内心ほくそ笑んでいるのではないでしょうか」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 「コーエン氏は証言でトランプ大統領を『詐欺師で嘘つき』と断じました。大統領になった正当性が疑われていること自体、大問題ですし、そんな疑惑の人物に付き従う安倍首相は国際社会に恥をさらしているも同然。『類は友を呼ぶ』とはよく言ったものです。それにしても、よくノーベル平和賞に推薦したものです。トランプ大統領の言いなりになることで、安倍首相は恥をさらしているだけでなく、憲法前文で日本が希求する『名誉ある地位』を踏みにじっているのです」(五十嵐仁氏=前出)

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