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9月6日(水) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』9月6日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集:「二階訪中暗礁」も痛い! 選挙もボロ負けだった岸田政権の八方塞がり

 すでに岸田内閣の支持率は26%と危険水準に沈んでいるが、この2つの選挙結果は、有権者は選挙でも「岸田ノー」の意思表示をしはじめたということなのではないか。

 実際、ネット上には<立憲などは支持してないが、自公推薦が負けたことは良かったと思う。いまの政権は酷すぎるからな>などと、岸田政治に対する不満と怨嗟の声が投稿されている。

 岩手県知事選では、無党派の6割、自民党支持層の4割が、野党候補に投票したという。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)がこう言う。

 「岩手と立川、それぞれ選挙区事情はあったと思います。ただ、岸田政治に対する国民の不満が選挙結果に表れたのは間違いない。もし、岸田政権が国民に支持されていたら、岩手県知事選で瞬殺されたりしないでしょう。岩手では、自民党はあの小沢一郎を選挙区で倒し、参院選でも勝利していますからね」

 支持率が下落しても自信を失わない岸田は、政界では「とにかく明るい岸田」と揶揄されているらしい。しかし、どう考えても、この先、岸田政権には上がり目がない。民意ともどんどん乖離している。

 「汚染水の放出にしろ、マイナ保険証のゴリ押しにしろ、岸田首相が国民の声を無視しているのは、自分を引きずり降ろす勢力は不在だと考えているからでしょう。岸田首相は党内しか見ていないということです。しかし、その分、国民の怒りのマグマはたまっていく。いずれ必ず、選挙は行われます。岩手県知事選のポイントは、野党が候補を一本化すれば、自民党に勝てるということです」(五十嵐仁氏=前出)

 10月には衆参の補欠選挙と宮城県議選、11月には福島県議選が行われる。国民は一つ一つの選挙で、思い知らせるしかない。あらゆる選挙で敗北したら、さすがに自民党内も「岸田降ろし」に動きはじめるのではないか。


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