SSブログ

9月7日(木) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』9月7日付に掲載されたものです。〕

*記事:すでに1400億円…海洋放出強行の高すぎた代償 中国の“日本パッシング”でコストは青天井!

大気放出なら349億円

 一方、ALPS小委の報告書(20年2月)によれば、大気放出は349億円。これに工事費用などがかかるとはいえ、中国は海洋放出が始まる前の今年7月、日本政府に「周辺諸国への影響が少ない」として大気放 出を検討するよう求めていた。

 日本政府がコストや手間にとらわれずに、中国も納得する方法で放出していれば、風評被害で水産業が大打撃を受ける惨状も避けられたのではないか。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)がこう言う。

 「国内外に納得のいく説明もなしに、安易かつコストの安い放出方法を選んだ結果、本来なら不要だった1000億円以上もの税金が費やされています。中国との関係を改善しなければ、海洋放出に伴うコストは青天井です。岸田政権の外交無策による失敗と言わずして何と言うのでしょう。そもそも、中国を仮想敵として敵対関係をあおってきたのに、海洋放出は大目に見て欲しいというのは無理がある。周辺諸国の反発を招き、風評被害に拍車をかけた原因は、海洋放出を強行した政権にある。こんな無策無能に税金を好き放題使われてはたまりません」

 連日、閣僚は国内の水産物に舌鼓を打って安全性をアピールしているだけ。外交無策への反省はないのか。


nice!(0)