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8月25日(木) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』8月25日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「理事の“腹ひとつ”という五輪の闇 呆れるズサンさ、どんぶり勘定」

 「週刊新潮」(2020年2月20日号)は、招致当時の菅官房長官が、安倍元首相とも近いセガサミーホールディングスの里見治会長に「アフリカ人を買収するのに4億~5億円の工作資金が必要」「嘉納治五郎財団に振り込んでくれれば会長に迷惑はかからない。この財団はブラックボックスだから足はつかない」などと持ちかけ、実際に3億~4億円が財団に入ったと報じていた。

 裏金のトンネルになった疑いがあるこの財団の代表理事は森元首相だった。しかし、20年末でひっそりと活動を終了。財務状況などは今もよく分からない。

 「巨大ビジネスの五輪は利権のかたまりで、そこに有象無象が群がる構図です。当然、カネのにおいに敏感な政治家も関わっている。国民や都民の税金が投入されているのに、密室で物事が決まって巨額のカネが動き、凄まじい中抜きがされている。森元首相はその全容を知っているのでしょうか。菅前首相が五輪開催を強行したのも、この利権構造を確保することが目的だったのではないかと考えてしまいます。
 安倍元首相もゴルフや会食などでAOKIの会長と13~17年の5年間に8回も会っていた。公邸に招いたこともあるという親しい関係ですから、安倍元首相の存命中は特捜部も五輪の闇に手を突っ込めなかったのかもしれません。ただ、本気で政治家に切り込む覚悟があるのかどうか、検察の本気度が問われています」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 高橋はAOKIとスポンサー契約を結ぶ前後に組織委会長だった森と引き合わせたと供述しているというが、森側は否定している。もっとも、AOKIの贈賄なんて、大会の利権全容からすれば、おそらくチンケな話なのだ。

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