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11月29日(金) 自民党の重鎮が訴える 「9条の改正だけは許さない」 [論攷]

〔以下の書評は、古賀誠『憲法9条は世界遺産』を取り上げたものです。日本ジャーナリスト会議(JCJ)の機関紙『ジャーナリスト』第740号、2019年11月25日付、に掲載されました。〕

 いささかの感慨をもって本書を読んだ。まさか、自民党重鎮の著作を書評することになるとは思わなかったからだ。それも、批判するのではなく評価する立場で。
 講演を基にした本書は示唆に富み、憲法9条の意義と著者の思い入れなどが余すところなく語られている。
 「安倍総理の努力は評価をしなければならない」という点には同意できないが、そういう立場だからこそ、「少しでも憲法9条改正につながるようなことは針の穴程度でもやってはダメ」という主張には説得力がある。
 父はフィリピンのレイテ島で戦死し、未亡人となった母は行商などで働きづめだった。このような未亡人や戦争犠牲者のためにも「再び戦争を繰り返してはならないと思い」政治を志した。
 「だからこそ、私の一番大事な仕事は、わが国が永久に平和であるために努力すること」で、「憲法9条については一切改正してはダメだというのが私の政治活動の原点」なのである。
 「平和の国として不戦を貫くことができ」たのは「憲法9条の力であり、だからこそ憲法9条は世界遺産なのです。これはどんなことがあっても次の世代につないでいかなければならない」「そう簡単に、この憲法9条を改正する議論をやってもらっては困るし、やるべきではない」などの言葉には聞くべき点が多い。
 なによりも自民党など9条改憲に躍起となっている人々に一読を薦めたい。著者の言うように「平和について言うならばみんな一緒」なのだから。(かもがわ出版 1000円)


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11月27日(水) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』11月27日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「目に余る最高権力者のウソ強要 イカれた首相を徹底検証」

 「集中審議を拒み、政治の私物化の説明責任を避け、ホテル側にゲタを預けてしまう。ホテル側が説明しない限り、そのうち国民も忘れてくれると、安倍首相は高をくくっているのです。この7年はその繰り返し。モリカケ疑惑などで周囲の迷惑など顧みず、ごまかし、偽り、隠し、逃げおおせてきた“成功体験”に味を占めているとしか思えません。ただ、桜疑惑は政治を歪める政権にストップをかける絶好のチャンス。関係者は真相を語り、ウミを出し切るべきです」(法大名誉教授・五十嵐仁氏)

 周囲の人の記憶を都合よく飛ばし、証拠を突きつけられるまで本当のことを語らせない。真相は常に小出しで、いざとなれば部下に全責任をかぶせる――。実に卑劣な首相はそうまでして権力にしがみつき、一体、何をやりたいのか。イカれた首相のオツムの中身はどうなっているのか。前出の五十嵐仁氏が言う。

 「とにかく、自分の名前を歴史に残したいだけでしょう。『史上最長政権』だけでは飽き足らず、政治的レガシーを残したい。そのためにも憲法を変えたくて仕方がなく、そのタイミングを待っているのだと思います。ただし改憲は、安倍首相が祖父・岸信介氏が成し遂げられなかった遺志を引き継いだ個人的な悲願でしかない。国や国民生活のことよりも、自分の野心を優先させるとは、恐ろしいほどの権力の私物化です」


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11月21日(水) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』11月21日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「長期の理由は国民洗脳 安倍政権の“桂太郎超え”2887日」

 こんなロクでもない首相が、憲政史上最長の座にふんぞり返っていられるのは、その大罪に目を瞑り、守ってきた大メディアのおかげでもある。

 「この政権は、『地方創生』だ『女性活躍』だと、毎年のように新しいスローガンを掲げ、やってるフリをしてきただけですが、大メディアはそれを垂れ流し、政府の宣伝の片棒を担いできた。外遊に明け暮れて首脳会談を繰り返すだけのパフォーマンス外交も無批判に報じ、“やってる感”の演出に協力している。この政権の本質はウソと隠蔽とゴマカシなのに、メディアは本当の姿を伝えてこなかった。首相が『悪事を隠していること』が隠されてきたのです」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

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11月19 日(火) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』11月19日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「「日米貿易」も「桜の会」も 今さら騒ぐ大マスコミの大罪」

 明らかに後援会や支援者の参加を前提にした発言で、各界で功績、功労があった人を幅広く招待し、慰労するという本来の会の趣旨から逸脱している。

 「首相自身に対する功労者を招待した公金接待だと自白したようなもので、桜を見る会を取材した記者はこの時点で『おかしいぞ』とピンとこなければいけません」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 主要メディアが見て見ぬふりを決め込んだからこそ、安倍は図に乗り、今年も「皆さんと共に政権を奪還してから7回目の『桜を見る会』となりました」と、ヌケヌケと支援者を前提にあいさつしてのけたのだ。

 前出の五十嵐仁氏が言う。

 「ここにきて嘘、隠蔽、ゴマカシでしのいできた政権の実際の姿が明るみに出た印象ですが、メディアはこの7年近く実態を暴く努力に欠けていました。自民党内の異論を伝えず、野党が不正を追及しても、ほぼ取り上げない。これだけ安倍政権を長期化させ、腐らせることに加担してきたのです。

 日米貿易協定も桜を見る会も『今ごろになって』で、国民にずっと真相を伝えてこなかったに等しい。その結果、政権に異議を唱えても効果がないと、国民の政治離れと諦めムードが広がってしまった。今さら騒いでも“後出しジャンケン”で、さらなる国民の無力感としらけムードを加速させるだけです。この7年のメディアの罪はあまりにも重すぎます」

 参院選が終わり、増税も強行された後に、政権の腐敗を書きたてるなんて遅すぎる。すでに焼け野原の日本に咲いた花見疑惑のやるせなさ。この国民のモヤモヤは誰に告げればいいのか。

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11月14日(金) 「桜を見る会」を中止して「臭いものに蓋」をした安倍首相 [スキャンダル]

 驚きましたね。来年は首相主催の「桜を見る会」を中止するんだそうです。
 これは臨時国会で野党が勝ち取った3番目の勝利です。1番目は菅原・河合という2人の重要閣僚の辞任、2番目は受験生などの当事者が反対していた英語入試の民間委託導入の延期、そして3番目がこの「桜を見る会」の中止でした。

 政治は変わる、変えられるということが、またもや証明されたことになります。共産党副委員長の田村さんはたった一度の国会質疑で、5700万円の無駄遣いを止めさせるという大きな成果を上げました。
 それにしても、来年のイベントの中止を早々と発表するとは、鬼も笑っているでしょう。これで逃げきれると思ったら大間違いだよ、と。

 こんなに早く蓋をしてしまうなんて、「桜を見る会」はよっぽど臭かったんでしょう。その匂いに、安倍首相は耐えられなかったのではないでしょうか。
 というより、大きな危機感を覚えたのかもしれません。これは危ない、早く蓋をしないと安倍政権のうさん臭ささが国民に広く行き渡ってしまうかもしれないと。
 それほど強烈な臭いを発しているということです、この「桜を見る会」は。あの美しい桜が気の毒になるような悪臭を発しているということになります。 

 「桜を見る会」の悪臭の第1は、新宿御苑での会そのものにあります。招待者の資格や条件が曖昧だと言われていますが、安倍首相の支援者にはそのような資格や条件は全く問われていません。
 安倍晋三事務所が「桜を見る会」を含む一泊二日のツァーを企画し、申し込み用紙をばらまいて希望者を募っていたからです。希望すれば誰でもこのツァーに参加でき、前夜祭に出席して翌日はバスを連ねて新宿御苑に向かい、開門前にセキュリティチェックも受けずに中に入って安倍首相夫妻と記念写真を撮っていました。
 このようなことが許されるのかが、内閣府に問われなければなりません。安倍晋三事務所や安倍晋三後援会にかかわる人たちが、他の参加者とは全く異なる形で特別扱いを受けていたことは明らかなのですから。

 第2は、その前日の「前夜祭」にあります。インターコンチネンタルホテルやホテルニューオータニなどの超一流ホテルでタレントのショー付きの立食パーティーが開かれ、安倍首相夫妻も出席して記念撮影などに応じていました。
 参加費は5000円だったそうです。そのような額で、このようなパーティーを開くことが可能だったのでしょうか。
 しかも、安倍首相に関わる資金団体のどれにも、このようなお金についての記録はないそうです。もし、不足分の差額を補填していたりしたら買収になり、政治資金規正法などに違反することになります。

 そして第3は、新聞やテレビでは全く報じられていませんが、「桜を見る会」での飲食を提供するケータリング企業「JCコムサ」との癒着疑惑があります。この企業の社長は昭恵氏の知人で、その弟は安倍首相の古くからの友人だそうです。
 競争入札ではなく、料金が引き上げられて不当な利益が提供されているという指摘もあります。「お友だち」を優遇し、その利益のために便宜を図ったのではないかという疑惑です。
 加計孝太郎氏との癒着が疑われた加計学園疑惑と共通する構図が浮かび上がってきます。安倍首相はそれを恐れて早々と幕引きを図ったのかもしれません。

 「桜を見る会」を中止にしたからといって、これらの疑惑がなくなるわけではありません。菅原前経産相と河合前法相をとっとと辞めさせて幕引きを図り、全く説明責任を果たしていない点も共通しています。
 2人が辞めても「桜を見る会」を止めても、説明責任はなくなりません。国民にきちんと説明してもらう必要があります。
 とりわけ「桜を見る会」の疑惑の焦点は安倍首相本人に集中しています。首相が出席する予算委員会を開いてきちんと説明してもらいたいものです。

 国費の目的外使用という点では財政法違反の疑いがあります。選挙民への接待や饗応は有権者への利益供与・買収で公職選挙法違反になり、パーティー費用の不実記載という点では政治資金規正法違反になります。
 たとえ法律違反にならなくても、政府の公的行事を私物化して地元の支援者や友人に利益を供与した疑惑をもたれている安倍首相本人の政治的道義的責任は免れません。国会の答弁でも嘘をついていた疑いが濃厚です。
 とっとと責任を取らせて、開こうではありませんか。「散る桜を見る会」を。

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11月13日(水) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』11月13日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「大臣はシレッと責任転嫁 怪しい政治家に蹂躙される文科省」

 11日発表されたメディア各社の世論調査で、安倍政権の支持率に変化はなかった。NHKの調査では前回調査比0・1ポイント減の47%、JNNは同0・6ポイント減の54・3%、ANNは1ポイント減の44・4%――。1週間のうちに経産相と法相という重要閣僚が立て続けに「政治とカネ」の問題で辞任。英語民間試験の導入問題では未曽有の混乱をもたらした。官邸サイドは支持率の動向に神経をとがらせていたというが、この結果には胸をなで下ろしていることだろう。

 ANNの調査では、2閣僚の辞任に安倍首相の任命責任は「ある」と答えた人が約56%、不可解な英語民間試験の導入の経緯については、約70%が「導入時の議論を明らかにすべき」と答えている。多くの人が政権の現状に疑問を持っているのに、内閣支持率にはほとんど影響がなかったのだ。

 「即位関連の行事が続き、祝賀ムードには政権の不祥事をかき消す効果があったでしょう。この政権の不祥事に慣れてしまい、国民が不感症になっているのかもしれない。いずれにせよ、何をやっても支持率が下がらないと思えば、権力側はますます悪辣になり、やりたい放題が加速するだけです。その結果、ツケを押し付けられるのは国民だということを覚悟しておかなければなりません」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 「安倍政権がうたう『再生』や『改革』は、当事者そっちのけで自分とオトモダチの利権漁りに終始するヨコシマなものばかりです。典型例が今回の騒動で、国民にもその構図が可視化されたのではないか。加計学園の獣医学部新設に関する文書で名前が取り沙汰された萩生田氏は、落選中に加計学園グループで客員教授を務め、収入を得ていた。下村元文科相も加計学園からの闇献金疑惑について、一向に説明責任を果たそうとしません。そういうモラルなき政治家に教育を語る資格があるのか。教育を金儲けの道具としか見ていないのではないでしょうか」(五十嵐仁氏=前出)

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11月11日(月) 「主権」を脅かす存在としての天皇と米軍 [天皇]

 この国の「主権」は脅かされていると思われるような出来事が相次ぎました。「国民主権」は天皇という存在によって、「国家主権」は米軍という存在によって、棄損されているのではないでしょうか。

 昨日、新天皇の即位に伴うパレード「祝賀御列の儀」が実施されました。11万9000人が沿道に詰めかけ、日の丸の小旗を打ち振っていました。
 その前日には、皇居前広場で「国民祭典」が開かれています。約3万人が集まり、アイドルグループ「嵐」が歌を披露しました。
 最後には、祭典を主催した「奉祝国会議員連盟」会長の伊吹文明氏が音頭をとって「天皇陛下万歳」と叫び、三唱で終わるはずが、続けざまに「天皇陛下万歳」「皇后陛下万歳」「天皇皇后両陛下万歳」という声が流れ、結局16回も行われたといいます。

 全く異様な光景が2日連続で続いたわけです。しかし、国民主権とは無縁の異様な光景は即位からの一連の儀式でも同様で、大嘗祭が残っていますからまだ終わりではありません。
 昨日のパレードだけでも2万6000人の警官が動員され、24億円の費用がかかったといいます。4月30日の即位の礼から11月14日の大嘗祭までの一連の儀式にかかる経費の総額は166億円だそうです。
 敗戦時に天皇制が廃止されていれば、これらの経費は全く必要なかったはずです。少なくとも一部の行事を中止したり規模を縮小したりして経費を節約し、今も台風被害や豪雨被害で苦しんでいる人々の救済や災害復旧の費用に当てるべきだったのではないでしょうか。

 他方の、米軍による国家主権の侵害も深刻です。米軍三沢基地所属のF16戦闘機が米軍施設「三沢対地射爆撃場」の敷地外に重さ約230キロの模擬弾1発を落下させるという事故が起きました。
 それ以前にも、普天間飛行場所属の米軍ヘリから重量1キロの窓が落下し、米海兵隊岩国基地所属の戦闘機内で手放し操縦、自撮り、読書などの重大な規則違反飛行が横行していました。さらに、米海兵隊岩国基地所属部隊が沖縄沖上空で戦闘機と空中給油機の接触事故を起こしていたのに公表していなかったことも明らかになっています。
 一歩間違えば大事故につながる危険性のある問題ばかりです。それなのに、模擬爆弾の回収に当たっていた米軍の兵士は日本の警察や土地の所有者を締め出し、お菓子を食べながら笑って作業を行っていました。

 これで独立国と言えるのでしょうか。日本はアメリカになめられていると屈辱を感じたのは私だけでしょうか。
 ここまで馬鹿にされているのは、日本政府が在日米軍に対して弱腰だからです。「思いやり予算」を増やし、不平等な地位協定の改定もせず、沖縄辺野古の新基地建設など米軍の求めるがままに青い貴重な海を埋め立ててきました。
 この植民地のような対応がアメリカを付け上がらせてきたのです。このような従米路線がとりわけ安倍首相になってから強まっているため、国家主権を無視した米軍の横暴がますますエスカレーとしているのではないでしょうか。

 主権の危機です。日本国民は天皇と米軍によって主権者としての地位を脅かされている現実をきちんと認識しなければなりません。
 知らず知らずのうちに、国民は主権者としての自覚や誇りを失ってきているのではないでしょうか。安倍首相は憲法を変えることに熱心ですが、いま取り組むべき最重要な課題は憲法で保障されている国民主権を守ることであり、米軍の勝手を許さず国家としての独立を確かなものとすることなのです。

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11月10日(日) 共産党の田村議員が暴露した「サクラを見る会」のおぞましい実態 [国会]

 すごいですね。やりましたね。共産党の田村副委員長による参院予算委員会での質問です。
 国会議員の質問はこうでなくちゃ。「文春砲」真っ青の威力があったのではないでしょうか。

 年々参加者と予算が増えて、疑惑がもたれていた安倍首相主催の「サクラを見る会」でした。多くの国民は「何かあるんじゃないか」とうすうす感づいていたと思います。
 田村議員の質問で、そのおぞましい実態が明らかになりました。安倍首相の後援会の年中行事と化していたのです。
 山口県の850人もの後援会員がバスを連ねて前日から上京し、安倍首相を交えてホテルで「前夜祭」を開いていたというのですから。当日もバス17台で会場の新宿御苑に行き、開門前に特別に中に入って記念写真を撮っていたといいます。

 「サクラを見る会」の招待客は「各界の功労者」のはずです。しかしてその実態は、「各界の安倍応援団」の招待であり、自民党議員の後援会員の接待だったのです。
 しかも、飲み食いするお金は国民の税金です、今年は予算の3倍にもなり、来年はそれに合わせて一挙に増額しました。
 首相主催の「サクラを見る会」は、実は安倍首相を応援する「サクラを増やす会」だったのです。その実態が明らかになるたびに、委員会室には大きなどよめきが起きました。

 それにしても、共産党と『しんぶん赤旗』の取材力は大したものです。安倍後援会の参加者に取材して話を聞き、実態を暴露しました。
 この会に招待された安倍後援会員は850人もいます。全体では1万8000人も参加しています。
 この人たちは皆、田村さんが質問した会の実態をご存知のはずです。有名タレントを含めて、これからだって沢山の証言が出てくるでしょう。

 委員会での質疑で醜態をさらしたのは、安倍首相の代わりに答弁に立った官僚です。セキュリティとプライバシーを盾に、首相を守ろうとする姿が分かりやすい形で示されていました。
 安倍官邸による官僚支配の実態が、またもや明らかになったということでしょうか。奉仕するべき相手は官邸なのか国民なのかが、またしても問われているということになります。
 私費で飲ませ食わせすれば公選法違反の買収になるけれども、国費で大々的に公然と行えば問題ではないということがまかり通っているわけです。それがおかしいと思わないのでしょうか。

 安倍後援会以外にも、稲田朋美「地元福井の後援会」、世耕弘成「地元女性支援グループ」、松本純「後援会」、萩生田光一「後援会の常任幹事」などの参加者もいたそうです。安倍首相とその親衛隊による「サクラを見る会」を利用した支持者の慰労や接待にほかなりません。
 まさに「安倍一族」による国政の私物化ではありませんか。ここまで腐りきっている安倍政権に、大きな怒りを覚えます。

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11月8日(金) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』11月8日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「延期以前に問題山積 おぞましい「安倍内閣の教育再生」」

 文科相のポストは戦前回帰を目指す右派組織「日本会議」の活動を支援する国会議員懇談会メンバーの牙城とも化している。柴山前文科相は就任直後、教育勅語を巡って「道徳などに使うことができる分野は十分にある」と発言して物議を醸したが、平然と口にしたのは安倍政権の本音だからだ。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

 「安倍政権が『教育再生』の掛け声で実行しているのは、教育の金権化と右傾化です。不公平を是正するのが政治の役割なのに、機会の平等も公平・公正も頭にない。その上、戦前型の理念を浸透させようとしている。本来の教育のあり方とは懸け離れています」

 野党の追及逃れで民間試験の延期を決めた「その場しのぎ」内閣が「一度立ち止まる」目くらましに、ダマされてはいけない。

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11月4日(月) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』11月2日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「“破廉恥大臣”続出の安倍内閣 トンズラの早さに国民は唖然」

 「この内閣では、誰も説明責任を果たしていない。公選法違反なら議員辞職が当然なのに、大臣辞職で許されてしまう。妻の公選法違反疑惑さえ、夫の大臣辞任でウヤムヤにしてしまうつもりなのでしょうか。責任の所在もあやふやにしたままゴマカしてしまえば、国民はすぐ忘れると甘く考えているように見えますが、そんなことを許せば、もはや法治国家とは呼べないのです。これも長期政権の歪みで、トカゲの尻尾を切ったところで、また生えてくる。トップの姿勢に問題がある以上、頭から腐っている醜聞まみれ内閣に自浄作用は期待できません。説明責任も任命責任も果たそうとしないなら、退陣してもらうほかありません」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学) 

 破廉恥閣僚のおかげで、先週から国会審議はストップ。国会の停滞を招いた責任についてどう考えているのか。安倍と辞めた閣僚を国会に呼び、説明してもらわねばならない。野党は予算委開催を打診しているが、与党側は「11日、12日まで日程が取れない」とノラリクラリだという。10日の祝賀パレード、14日の大嘗祭など天皇即位関連行事を隠れみのにして逃げ切るつもりなのだ。


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