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6月5日(金) 東京都知事選挙での宇都宮健児候補の当選で革新都政を取り戻そう [選挙]

 ご存知の方も多いと思いますが、一昨日の6月3日夕方に「7・5都知事選挙 変えよう東京 『市民と野党の共闘の実現で都政の転換を』6・3呼びかけ人会議」が開かれました。これで、宇都宮健児候補を先頭に押し立てて戦う都知事選挙の構図が決まったことになります。

 会場は神保町の日本教育会館一ツ橋ホールで、定員480人のところ、参加者を100人に限定しての開催でした。席上、立民・共産・社民・新社会・綠の党の代表が、すでに立候補を表明されていた宇都宮健児さんの支持を明らかにし、宇都宮さんもあいさつに駆け付けてくださいました。
 革新都政の会として応援するべき候補者が決まり、呼びかけ人代表の一人としてホッとしています。同時に、個人的にも宇都宮さんを候補者として応援できることに喜びを感じています。
 というのは、4年前に私が八王子市長選挙に立候補したとき、宇都宮さんには3回ほど応援に来ていただいたからです。「4年前にはお世話になりました。これからその時のご恩返しをさせていただきます」と、壇上でお会いした際、宇都宮さんにもお話しさせていただきました。

 この集会の様子について、6月4日付の『東京革新懇 mailfaxニュース』は次のように伝えています。

 呼びかけ人代表として、浜矩子立命大教授のメッセージが紹介されたあと、五十嵐仁法政大名誉教授が「小池都知事誕生以来東京はアラート状態だ。いのち、くらし、営業を守る都政を実現しよう。都知事選でアベNOを突きつけよう。東京が代われば日本が変わる。野党共闘体制をつくり挑んで頂きたい。新しい希望の光が見えてきた」と挨拶。
 続いて各党代表が挨拶。

 長妻昭立憲民主党衆院議員・東京都連代表・選対委員長
 「コロナ禍は、新自由主義の脆弱性を明らかにし、自己責任押しつけのつけが回ってきた。社会、医療、介護、不安定雇用、ぎりぎりのところを直撃。そんな中、都知事選がある。宇都宮さんの決意表明に大変共感した。宇都宮さんを応援し、都連常任幹事会で取り組み決めたい。チャンスだ」

 岸本周平国民民主党衆院議員・選挙対策委員長
 「高知、静岡と共同してやってきた。長妻さんのお話はまったく同感だ。社会的共通資本、医療、教育、農業などは効率一辺倒ではダメだ。コロナ後はまったく新しい社会をつくっていきたい。都知事選は東京都連で詰めていきたい」

 小池晃参院議員・書記局長
 「宇都宮さんを応援していきたい。宇都宮さんの政治姿勢や基本政策と一致、歓迎し、全力で支援したい。出来るだけ幅広い市民、政党と共闘広げたい。小池知事は、4年間財界・安倍政治に寄り添ってきた。小池知事が公約した7つのゼロ――待機児ゼロ、介護離職ゼロ、残業ゼロ、都道電柱ゼロ、満員電車ゼロ、多摩格差ゼロ、ペット殺処分ゼロは実現ゼロ。都民の生活がかかった選挙。安倍政権への決定的審判となる」

 吉田忠智社民党参院議員・幹事長・選対委員長
 「都知事選は3つの意義がある。①コロナで都の対策強化、②都政の転換、小池都政は現場に目線を置いてない、③安倍政治の転換。宇都宮さんの立候補表明、社民党も私も共感している。まだ組織決定していないが、全力でたたかい抜く決意を表明する」

 岡崎ひろみ新社会党中央執行委員長
 「生きることをしっかり支える都政にしたい。小池都政は問題あった歴代都政と変わらない。宇都宮さんが立候補表明し、一緒に取り組めることうれしい。医療、介護、清掃などエッセンシャルワーカーは低い賃金余儀なくされてきた。小池知事は、大変右翼的で無駄を省くことが大好き。みなさんと全力で取り組む」

 漢人あきこ緑の党都本部共同代表・副運営委員長
 「昨日臨時都本部会議で宇都宮さん支持を確認。是非野党共闘でたたかいたい。都知事選、気候危機対策、コロナ対策、男女平等・多様な性が問われる。宇都宮さんの訴えに気候危機対策が入っている。都政、次の世代に責任もてるしていくことが求められる」

 小林節慶応大名誉教授が、「今回の選挙は人格のたたかいだ」と強調。
 宇都宮健児さんが登場。「5月25日、緊急事態宣言が解除された日にツイッターで出馬表明、27日に記者会見を行った。毎回都議会を傍聴してきた。コロナ禍のもとで、都民一人ひとりの生存権かかった選挙。くらし、住まい、いのちを守る都政に根本的に転換していく。党派を超えた団結・つながりが大きくなってきている。保守、革新を問わず、政治への問題意識広がれば勝利に結びつく」と決意表明。

 最後に呼びかけ人代表の永山利和日大名誉教授が「熱気を感じるつどいとなった」と閉会挨拶。
 なお、山内れい子東京生活者ネットワーク共同代表は、参加予定でしたが都議会の関係で欠席となりました。
 この日のつどいは、実質的に都知事選の決起集会となりました。

 ここにも書かれているように、呼びかけ人の一人である小林節さんもあいさつに見えて発言されました。1月の八王子市長選挙で白神ゆり子候補の応援に来ていただいたとき以来の再会です。
 そのときのお礼を述べましたら、「この後、お急ぎですか」と聞かれました。もちろん、急ぎの用などはありません。
 「神田になじみのお店があって、どうなっているか見に行きたいんですが、付き合っていただけませんか」と仰います。それもトンカツ屋さんで味は絶品、学生の評判もたいそう良かったそうです。

 ということで、終わってから神田駅前でロースカツを肴に赤ワインをご馳走になりました。コロナ禍の下で選挙運動もままならず、都知事選の候補者がどうなるのか、誰を押すのか、なかなか決まらずモヤモヤとした思いを抱えていましたが、この日の世話人会議と小林さんとの一杯で、その全てが吹き飛びました。
 あと2週間ほどで都知事選の告示日になり、いよいよ本番を迎えます。宇都宮さんの当選によって、新自由主義を跳ね返し都民の生存権を守ることのできる革新都政を取り戻そうではありませんか。

 なお、6月9日正午から憲法共同センターの「9の日宣伝行動」として新宿駅西口で街頭演説をすることになりました。興味・関心のある方に顔を出していただければ幸いです。


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6月2日(火) 黒川辞任で安倍「一強」体制に陰りが生じ官僚も背を向け始めた [内閣]

 前東京高検検事長の黒川弘務さんに対する訓告処分に国民の7~8割りは納得していません。捜査をやり直して懲戒処分とし、退職金の支払いを停止するべきです。
 安倍政権はこの間の経緯について説明を行い、国民を納得させる義務があります。恣意的な定年延長を可能とする検察庁法改定案を切り離し、撤回して廃案にしなければなりません。

 もともと黒川さんは定年で辞めるつもりで、弁護士事所を用意して送別会も準備してあったというではありませんか。その意向を汲んで法務・検察側が昨年11月に黒川退職の案をもって行ったところ、官邸側に突き返され定年延長の案に切り替えたという経過でした。
 この延長を正当化するために検察庁法の解釈を変更し、さらにそれを合理化するために法律そのものを変えようとしたために、今回の混乱が始まりました。桜を見る会と河井夫妻の選挙違反事件についての捜査が身辺に及ぶのを恐れ、「官邸の守護神」である黒川さんを残留させて検事総長に据えようとしたためです。
 結局、賭けマージャンがすっぱ抜かれて黒川さんは辞任せざるを得なくなり、この官邸の目論見は潰えることになりました。それを糊塗するために、今度は懲戒処分を突き返して退職金を受け取れるようにし、「トカゲの尻尾」として切られた黒川さんが余計なことをしゃべらないように「口封じ」の追い銭としたわけです。

 このような経過については国民の多くが目にしてきたことであり、マトモな判断能力を持つ人であれば誰でもそのおかしさに気がつくはずです。だからこそ、7~8割の人が納得いかないと答えているのです。
 黒川さんの賭けマージャンが「常習化」され、公務員としての服務規定に違反していたことも明らかです。緊急事態宣言の間には5月1日と13日だけでなく他にも2回、計4回もやっており、過去3年間に毎月1~2回繰り返されていたことも判明しています。
 3年間といえば36ヵ月で、月に1回なら36回、2回なら72回になり、それ以前の10年前からも毎月複数回雀荘に通っていたといいます。ほとんど麻雀中毒で、これこそ「常習化」そのものではありませんか。

 相手をしていたのは産経新聞の記者2人と朝日新聞社員の元記者でした。朝日新聞の社員が停職1カ月の懲戒処分になったのに、公務員で社会的責任を問われる検事長がそれよりも軽い処分で済まされているのも納得できません。
 これらの記者及び元記者について、取材活動との関りで「一概に否定できない」と弁護する声があります。もし、取材対象との距離を縮めて事実を報ずるためにとられたやむを得ない付き合いだったというのであれば、今こそそれを生かすべきでしょう。
 賭けマージャンの実際はどのようなものだったのか、自分の家で場所を提供していた産経新聞の記者であれば、いつどのようにやったのか、実際の回数や掛け金の額、勝ち負けの様子について、こと細かく書くことができるはずです。朝日新聞の元記者も結果的に「参与観察」していたのですから、昔の手帳でもひっくり返してぜひ詳細なルポを新聞紙上に発表して貰いたいものです。

 黒川さんの処分については官邸が手心を加えた事実が法務・検察側によってリークされました。稲田検事総長も訓告処分への自らの関与について否定しています。
 新型コロナウイルスへの特効薬として安倍首相が力説していた「アビガン」については、厚労省から拙速な承認を警戒する声が上がっています。もし将来、薬害が生じたら責任を取らされるのは安倍さんではなく直接関与した厚労省の役人だからです。
 安倍首相が前のめりの姿勢を示していた9月入学についても、事実上の見送りがきまりました。公立小中学校の一斉休校や9月入学に反発していた文科省が難色を示したためです。

 安倍内閣への支持率が急落するにつれて「一強」体制に陰りが生じ、安倍首相の意向を忖度していた省庁や官僚がジワリと背を向け始めたようです。安倍首相はかなり焦っているのではないでしょうか。
 加えて、捜査が進んでいる河井夫妻逮捕の可能性もささやかれています。その「Xデー」は通常国会が閉会する翌日、6月18日ではないかというのです。
 この日は東京都知事選挙が告示される日でもあります。果たして、史上初めてとなる現役国会議員夫妻のダブル逮捕となるのか、大いに注目されるところです。


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6月1日(月) 現代の問題点、教えてくれる [コメント]

〔以下の談話は、『しんぶん赤旗』5月29日付に掲載されたものです。〕

 「しんぶん赤旗」の「新型コロナが問う世界と日本」は、コロナ禍によって生じた問題の背後にある現代社会の問題点や矛盾、脆弱さを教えてくれる記事だと思います。
 登場したみなさんが共通に問題にしているのは、新自由主義の害悪です。自己責任論に基づく医療・介護や福祉の削減、「官から民へ」という政策によって、社会の抵抗力=コロナ禍を克服する力を奪ってきたことを指摘していました。
 公の弱まりと新自由主義を批判的に報じてきた「赤旗」ならではのインタビュー記事だと思います。
 もう一つ注目したのはジェンダーの視点です。格差や差別の問題、社会の弱い部分に矛盾が集中していることに注目している点は、大いに学ばされました。


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