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11月4日(水) 大原社会問題研究所が『毎日新聞』の「余録」で言及された [大原]

 旅行中に貯まった新聞に目を通していましたら、嬉しい記事にめぐり合いました。大原社会問題研究所を取り上げたものです。

 それは、『毎日新聞』11月2日(月)の一面下のコラム「余録」です。そこには、大原美術館でのギャラリーコンサートが117回を数えることを紹介しながら、次のように書かれています。

 その美術館をつくった実業家、大原孫三郎の社会貢献は広く知られる。大原社会問題研究所も、業績の一つだ。今は法政大学の研究機関だが、90年前に大阪で生まれた。産業都市の先端を走る大阪は同時にスラム街を抱え、そこには資本主義のひずみの縮図があった。
 研究所はそのただ中で、暮らしに根ざした家計調査をはじめ「格差社会」の研究に真正面から取り組んだ。「げたと靴を片足ずつ履くのは難しい」。理想を追いつつも現実から目をそらさない孫三郎の仕事の軌跡がうかがえる。

 ここから先は、鳩山政権が行った貧困調査を紹介し、貧困問題の解決のために真剣に取り組むことを求める内容になっています。つまり、大原が研究所を作って貧困問題や格差社会の研究に取り組んだように、政治が貧困とまともに向き合うべきだというわけです。
 このような文脈で、大原孫三郎と大原社会問題研究所が言及されていました。「鳩山新政権には生半可でない救済策を着実に実行する責務がある。遅滞すれば、『子孫は先祖の誤りを正すためにある』と明言した泉下の孫三郎に笑われよう」と書かれていますが、まさにその通りでしょう。

 この「余録」を書いたコラム子に、お礼を申し上げたいと思います。このような形で、大原孫三郎と大原社会問題研究所を取り上げていただき、ありがとうございます。
 ただ、この研究所が、先ほど90周年を記念してフォーラムを開催したことにも言及して欲しかったと思います。恐らくご存知なかったのでしょうが、その点がいささか残念です。

 なお、明後日の11月6日(金)、「働き方ネット大阪」の主催で開かれる「第9回つどい」http://hatarakikata.net/で、「働 き 方 を ど う 変 え る か―民主党政権に注文する」という話をさせていただくことになっております。会場はエル大阪で午後6時半開会です。
 どなたでも参加できます。お近くの方に足を運んでいただければ幸いです。