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5月31日(木) 県知事選挙で野党統一候補の勝利をめざす新潟は燃えていた [選挙]

 29日と30日、県知事選挙で野党統一候補の当選をめざして奮闘している新潟に行ってきました。わが故郷の新潟は、「選挙革命」の勝利を目指して燃えに燃えています。

 北陸新幹線で上越妙高の駅に降りたつと、畏友のM君が迎えに来ていました。「しんぶん赤旗」の記者さんも一緒で、私の選挙応援を取材したいとのことです。
 確認団体の宣伝カーとの待ち合わせ場所である「あらい道の駅」に向かい、そこで最初の街頭演説を行いました。演説している私の写真が、翌日の「しんぶん赤旗」5月30日付に掲載されています。
 妙高市での街宣活動を行った後、翌日に備えてM君に長岡市まで送ってもらいました。故郷の新潟で当選を目指す野党統一候補の選挙応援をすることも、それを高校時代からの友人と一緒に取り組むことも、まったく夢のようで大きな感慨を覚えたものです。

 翌朝は7時半にホテルを出発。長岡での池田ちかこ選挙事務所に行って皆さんに挨拶し、8時から宣伝カーでの街頭宣伝に出ました。
 弁士は私だけでしたので、11時までという短い時間に沢山の場所で演説することができました。まだ序盤戦だというのに街頭での反応は良く、畑仕事の手を休めたり、家の中からカーテンを開けたりして、沢山の人が手を振ってくれます。
 M君の話では、前回の米山さんの時は選挙直前の立候補で大変だったけれど、今回は前回の経験もあり、組織も残っていて、すぐに選挙態勢を立ち上げることができたそうです。最大争点は柏崎・刈羽原発の再稼動問題ですが、「新潟県初の女性知事」誕生への期待も高まっているように見えました。

 私が東京に戻って来た昨日の夜、立憲民主、国民民主、共産、自由、社民の5党と衆院会派「無所属の会」の代表が、都内の中華料理店で会合を開きました。国民民主が発足して以降、野党6党派の代表が会食をするのは初めてになります。
 席上、安倍首相が早期の衆院解散・総選挙に踏み切った場合、小選挙区での野党候補一本化を含めて連携することを確認したそうです。6党派の代表が6月2日に新潟県知事選で推薦する池田候補の応援に入ることも確認されました。
 前回の県知事選に比べれば、味方の陣容は格段に広がり、決戦に向けての陣立ても整いつつあると言えます。この選挙での勝敗は安倍政権の帰趨を左右し、市民と野党の共闘の前途を占うことにもなり、「政治決戦」というにふさわしい意義と重要性を獲得することになりました。

 「また6日に来ます」と言って、新潟の皆さんと別れてきました。明日からは沖縄に行って辺野古新基地建設阻止のために座り込んでいる皆さんを激励し、3日の「沖縄連帯のつどい」に参加します。
 帰って来てから、6月6~8日に再び池田知事候補の選挙応援のために新潟に行きます。まさに「東奔西走」ということになりますが、沖縄の皆さんと新潟の皆さん、よろしくお願いいたします。

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5月28日(月) 新潟県知事選の勝利でウソとデタラメの安倍政権に引導を渡そう [選挙]

 日本の歴史を左右する一大決戦として、新潟県知事選挙が全国の注目を集めています。何としても、野党統一候補の勝利によって、ウソとデタラメに満ちた安倍政権に引導を渡し、安倍首相を政権の座から引きずり下ろそうではありませんか。
 そのために、私も明日から故郷の上越市に行って街頭宣伝に参加します。その後、辺野古新基地建設阻止・知事選勝利に向けての全国革新懇による「沖縄のつどい」に参加するために沖縄に行き、帰って来てからもう一度、選挙応援のために新潟に行く予定です。

 安倍政権は外交・内政ともにボロボロです。外交では孤立化を深め、「蚊帳の外」で飛び回っている一匹の蚊のようになってしまいました。
 「世界で唯一」米朝首脳会談の中止を支持した途端、2度目の南北首脳会談が開かれ、トランプ米大統領も「やめるのをやめる」と表明しました。アメリカに追随して「二階」に上った安倍首相は、トランプ大統領からはしごを外されたような形になりました。
 日露首脳会談ではプーチン大統領によって50分近くも待ちぼうけを食わされ、記者団による質問の時間が無くなってしまいました。北方領土返還について何の進展もなかったばかりか、共同経済プロジェクトの推進によって実効支配と既成事実化の手伝いを約束させられる始末です。

 森友・加計学園疑惑では廃棄されていたという文書が公表され、新たな事実が次々に明らかになっています。森友疑惑は昭恵氏が深く関与していた「アッキード事件」であったこと、加計学園疑惑の方は安倍首相自身が関わっていた「安倍ゲート事件」あることは、ほぼ裏付けられたと言えるでしょう。
 加計学園は誤った情報を伝えたなどとして安倍首相と加計孝太郎氏との会見を否定しました。前後の経過から言って信じられない話ですが、もしそれが本当なら、安倍首相の名前を出して関係者を騙し、獣医学部の新設と多額の補助金をせしめたことになります。
 つまり、岡山理科大新学部設置をめぐる巨額の補助金「詐欺」を働いたということを自供したことを意味します。加計学園には、そのことが分かっているのでしょうか。

 このようなウソとデタラメを許さず、行政の私物化と政治の壟断に明確な審判を下すのが、今回の新潟県知事選の最大の意義と重要性です。安倍政権の暴走を許さず、何としても打倒するとの願いを込めて、全国から新潟に支援を集中しましょう。
 この選挙で勝利することができれば、働き方改革関連法案やカジノ関連法案など通常国会での問題法案を吹き飛ばし、安倍政権の息の根を止めることができます。市民と野党との共闘が効果を発揮すれば、来年の統一地方選挙や参院選に向けて大きな弾みをつけることにもなるでしょう。
 市民と野党の共闘による女性候補の当選を目指して、今こそ力を尽くそうではありませんか。安倍政権打倒にむけて、新潟での「選挙革命」を実現するために。

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5月25日(金) 新潟県知事選での野党統一候補の勝利によって歴史を変えよう [選挙]

 新潟県の皆さん、あなたの一票で歴史を変えることができます。暴走を続ける安倍政権が強行突破を狙っている通常国会の最終盤に投票される新潟県知事選挙は、そのタイミングと対決構図によって歴史的な意義を獲得することになったからです。

 新潟県民は幸せです。森友・加計学園疑惑をはじめとして隠蔽・改竄・ねつ造・偽りの政治を繰り返し、国会と国民を欺いてきた安倍政権に鉄槌を下すことができるのですから。
 安倍首相夫妻による政治の歪曲と行政の私物化、官僚による忖度と迎合に国民の多くは怒りをたぎらせています。しかし、その怒りを叩きつける機会も手段も十分ではありません。
 新潟県民だけが6月10日に投票される県知事選挙という機会を与えられ、野党統一候補の当選を通じて安倍政権に大打撃を与え、安倍暴走政治へのうっ憤を晴らすことができるのです。羨ましいじゃありませんか。

 与党支援の対立候補は「県民党」を名乗り、原発についても米山前知事の路線を引継ぐそぶりを示し、将来的にはゼロを目指すと言っているそうです。これも「安倍化」の現れにほかならず、ウソを言って県民を騙そうとしています。
 この候補は自民党幹事長の二階さんが運輸大臣をしていた時の秘書官で、「霞が関にも、永田町にもネットワークがある」ことを自慢しているそうですが、政府・与党によってガンジガラメに縛られているということではありませんか。2030年でも原発依存度を変えない政府のエネルギー基本計画に異議を申し立てられるのでしょうか。
 通常国会で審議されている重要法案も、県知事選での隠れた争点です。日本の農業をダメにするTPP11、働く人の命と健康を奪う「働き方改革」関連法案、ばくち狂いにして人生と家庭を滅茶苦茶にしてしまうカジノ実施法案などに反対できるのでしょうか。

 嘘とデタラメに満ちた安倍政権に真っ向から対決する野党の共同戦線が実現し、一致して推薦できる候補者が登場したために対決の構図がはっきりしました。自民・公明の与党が支援する官僚出身の男性候補か、市民と野党の幅ひろい共闘を背景にした庶民の代表である女性候補かという選択になっています。
 「勝利の方程式」が、また一段とバージョンアップされたと言えるでしょう。もし勝利できれば、通常国会最終盤での審議に大きな影響を与え、安倍政権を打倒する展望を切り開き、来年の統一地方選挙や参院選での野党共闘にも画期的な可能性をもたらすことになります。
 新潟県知事選挙は、もはや地方選挙のレベルを超えた全国的で歴史的な意義と重要性を帯びることになりました。このような意義に鑑み、私も代表世話人である全国革新懇と東京革新懇は、池田候補の勝利を呼びかける「特別決議」や「アピール」を発表しました。

 以下に、全国革新懇総会での「特別決議」と東京革新懇の「アピール」を紹介しておきましょう。全国からのご支援・ご協力をお願いします。

(特別決議)
新潟県知事選挙へ 全国から支援を強め、必ず勝利しよう

 新潟県知事選挙(24日告示、6月10日投票)が安倍暴走政治とのたたかいの熱い焦点になっている。幅広い県民と共産、立憲民主、国民民主、自由、社民、無所属の会の6党会派が推薦する「市民と野党の共闘」統一候補、池田ちか子さんを必ず勝利させることをこころから呼びかける。
 このたたかいは、新潟県民の切実な願いである原発再稼働を許さず、原発ゼロをめざし、県民のくらし最優先の県政を発展させるとともに、安倍政治NOの審判を下し、安倍政権を打倒してゆく全国的意義をもった歴史的なたたかいである。この勝利は、「市民と野党の共闘」に新しい息吹を吹き込み、安倍政治の終焉をのぞむ全国の多くの人々に限りない励ましを与えるだろう。 
 新潟知事選に必ず勝ち抜き、続く秋の沖縄知事選の勝利、さらに来年の参院選挙で安倍政治与党・補完勢力を少数派に追い込み、ウソと政治の私物化、くらしと平和破壊、憲法じゅうりんの安倍政治を終わらせ、新しい国民の声が生きる、まともな政治への道を切り拓こう。
 安倍政権の総力をあげた攻撃とたたかう新潟県民への連帯を強め、全国のこころと力を合わせてたたかおう。新潟の知人に声をかけよう。募金を送ろう。代表を派遣し、ともにたたかおう。
右、決議する。
2018年5月19日
全国革新懇第38回総会参加者一同

アピール
当面する最大の政治戦、新潟県知事選挙での池田候補の勝利をめざしましょう
2018年5月24日 
東京革新懇代表世話人会

 本日告示、6月10日投票で新潟県知事選挙がたたかわれます。広範な市民と立憲民主、国民民主、共産、自由、社民、無所属の会、民進、新社会、緑の各党が支援する池田ちかこ候補と、自民、公明が支援する花角英世候補の事実上の一騎打ちのたたかいとなっています。
 今度の選挙で池田候補が勝利することは、多くの新潟県民が望む柏崎刈羽原発の再稼働を許さないことをはじめ、福祉や医療やくらしにかかわる県民要求実現の県政の道を切り開くとともに、安倍政権に痛打を与え、今後の国政選挙に向けて市民と野党の共闘を太く勢いづける極めて重大な意義を持っています。当面する最大の政治戦となっています。
 池田陣営は、共闘態勢が一段と前進し、前回相手候補を推した連合新潟も加わっていますが、相手陣営も政権の浮沈をかけて全力を投入してきています。
安倍政権との正面対決の県知事選挙で、東京革新懇は、池田候補の勝利のために、以下のことを呼びかけます。
1、池田ちかこ候補の推薦・支持決議をあげ、現地に送りましょう。
2、支援カンパを送りましょう。
3、新潟県在住の友人・知人に池田候補の支持を訴えましょう。
4、現地の支援行動に取り組みましょう。
以上

※1 推薦・支持決議の送付先
   「輝くにいがた」 FAX 025-284-5120
※2 カンパ送り先
   郵便振り込み 00670-6-12855 加入者名 社会進歩の会
※3 現地支援行動の連絡先
   新潟県革新懇事務局長 栗田茂男さん
    kurikrtsgo2006@gmail.com 携帯電話090-7814-3168

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5月23日(水) 森友・加計学園疑惑と働き方改革についての『日刊ゲンダイ』へのコメントと若干の補足 [スキャンダル]

 〔以下の私のコメントは、森友・加計学園疑惑と働き方改革について22日発行の『日刊ゲンダイ』5月23日付に掲載されたものです。参考のために、アップさせていただきます。〕

 「安倍政権は1年以上、のらりくらりと問題を長引かせて、国民がモリカケ問題に飽きるのを待ち、『モリカケよりも国会で審議すべき重要な問題がある』と世論を誘導してきた。保身のために北朝鮮の危険もあおる。モリカケでにっちもさっちもいかなくなると、国難と騒いで国政選挙をやり、勝てば自身の疑惑はリセット。選挙に勝てば、やりたい放題することを分かっていながら、こういう姑息な手口を国民が容認してしまっている。これだけ疑惑まみれの政権には有権者も呆れているはずなのに、このところ、内閣支持率が微増しているのが、いい例です」(政治学者の五十嵐仁氏)

 「有権者の中には、モリカケにうんざりで“蕎麦は食べ飽きた”という人もいるかもしれない。しかし、安倍政権が財界の要望を受けてゴリ押しする働き方改革は、すべての働く人にとって切実な問題です。労働の価値は毀損され、正当な対価を得られないばかりか、命まで脅かされることになりかねない。安倍政権の働き方改革は、過労死が蔓延する労働環境を改善するようなフリをして、薬の代わりに毒を盛るようなシロモノだからです。
 財界と政権が結託し、目先の利益のために、労働力を非正規化して、過労死するまでコキ使おうとしている。“大企業栄えて民が滅ぶ”ような国に未来はありません。1%の支配層のための政治をしている政権をいまだ支持している30%以上の有権者には、破滅の自覚もないのでしょうか」(五十嵐仁氏=前出)

 加計学園疑惑については、愛媛県により新たな文書が公開されました。これについて、安倍首相は真っ向から否定しています。
「ご指摘の日に加計理事長と会ったことはない。念のため昨日、官邸の記録を調べたが、確認できなかった」と首相は述べていますが、その後、菅義偉官房長官は記者会見で「(官邸に入る際に氏名や面会相手などを記す)入邸記録は業務終了後速やかに廃棄される取り扱いとなっており、残っていなかった」と説明しています。残っていない「記録」をどうやって調べ、確認したのでしょうか。
 安倍首相としては否定するしかないのでしょう。認めれば虚偽答弁となり、責任を取らなければなりませんから。

 大相撲の取り組みを見ていて頭をよぎったのが、徳俵に足をかけて踏ん張っている安倍首相の姿です。いざとなったら、土俵を広げてまで居直るつもりなのでしょうか。
 もう「勝負あった」と言うべきでしょう。引導を渡すためには、声をそろえて「辞めろ」と叫ぶしかありません。

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5月22日(火) 「加計ありき」どころか「安倍ありき」だった岡山理科大獣医学部の新設 [スキャンダル]

 「安倍が『いいね』と言ったから、2015年2月25日は獣医学部新設記念日」
 こう言いたくなるような、新たな「証拠」の発見でした。これでも、安倍首相は言い逃れしようとするのでしょうか。

 柳瀬元首相秘書官の参考人聴取を何とか乗り切って、安倍首相は「やれやれ」と思っていたことでしょう。これで加計学園疑惑をウヤムヤにすれば、後半国会を乗り切れるのではないかと。
 しかし、突然、思わぬところで「爆弾」が爆発しました。遠く四国は愛媛県で、またもや新たな文書が発見され、国会に提出されたからです。
 この文書には、2015年2月25日に15分間、安倍首相と加計学園理事長の加計孝太郎氏が面談していたという記録が残され、加計氏から学園の獣医学部新設の目標について聞いた安倍首相は「新しい獣医大学の考えはいいね」と応じたと記されていました。しかし、首相はこれまで「加計氏とは獣医学部新設について、今まで国会等でお話をさせていただいてきたように、そういう事柄について加計氏から話をされたこともないし、私から話をしたこともない」と述べていました。

 この安倍首相と加計氏との面談から事態は大きく動き出します。一時は新潟で認められる可能性もあった獣医学部新設は、加計学園が経営する岡山理科大に決まりました。
 柳瀬秘書官が「総理案件」だとして加計学園や愛媛県などの関係者に懇切なアドバイスを与え、加計学園のために積極的に動き回ったからです。一連の経過は、明らかになってきたシナリオ通りに進行していました。
 安倍首相の答弁も柳瀬元秘書官の発言も、真っ赤なウソだったということでしょうか。立法府を行政府がたばかり、偽りの答弁や説明に終始してきた疑いが濃厚になりました。

 これまで、安倍首相は国会と国民を欺いてきたのでしょうか。「膿を出し切る」ために、安倍首相は改めて国民が納得できるような説明を行わなければなりません。
 偽りを述べていた可能性の高い柳瀬元秘書官にも再度の説明を行ってもらう必要があります。今度は偽証罪に問われる証人喚問とするのは当然です。
 疑惑の中心にある加計孝太郎氏も、証人喚問しなければなりません。呼ばれれば出て行ってもいいと言っている中村愛媛県知事も国会で証言していただく必要があります。

 もう一つ重要なポイントは、岡山理科大獣医学部新設の地元である今治市の対応です。ここにも関連文書が残されていますが、その公表をかたくなに拒んでいます。
 その理由は「関係者に迷惑をかけられない」ということのようです。安倍首相と加計さんという「関係者」をかばうために、必死になって真相の隠ぺいを図っているようにしか見えません。
 愛媛県と同様に今治市も、一連の経過に関わる文書を包み隠さず明らかにするべきでしょう。「関係者」の不正を隠ぺいしてその「共犯者」になるのか、三権分立の歪みと行政の私物化を正す立場に立つのかが、今治市に問われています。

 安倍首相は自らの答弁の誤りを認めて辞任するべきです。もちろん、森友疑惑と公文書改ざんの最高責任者である麻生財務相も辞任するべきでしょう。
 出すべき「膿」の中心はこの2人なのです。その2人を権力の座から追い出すことなしに「膿を出し切る」ことはできないのですから、安倍内閣の総辞職は避けられません。

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5月21日(月) 森友・加計学園疑惑幕引きのシナリオについての『日刊ゲンダイ』へのコメント [スキャンダル]

 〔以下の私のコメントは、森友・加計学園疑惑幕引きの動きについて19日発行の『日刊ゲンダイ』5月21日付に掲載されたものです。参考のために、アップさせていただきます。〕

 「森友事件はかれこれ1年以上、騒がれた疑惑です。隠蔽していた事実や文書が発覚し、ようやく真相が見え始めた。2時間ドラマで言えば、犯人が崖の上に追いつめられ、これから謎解きが始まる場面です。ところが、検察が不起訴としたことで、プツッと番組が終わろうとしている。日本人は決着がついたら『ああ、そうか』と受け入れてしまいやすい。国会が閉会し、メデイアも取り上げなくなったら、森友事件は幕引きとなってしまう恐れがあります」

 「森友事件も、加計事件も構図は全く同じです。安倍夫妻と親しい人物だけが、国家から特別扱いされて恩恵を受け、そのカラクリが国民にばれると、高級官僚が体を張って安倍首相を守るという構図です。『資料は破棄した』『記憶の限りお会いしていない』と嘘をつき、公文書改ざんという犯罪にまで手を染めている。改ざんを強要されたノンキャリアは自殺に追い込まれ、亡くなった後も、財務大臣から『改ざんは個人の資質』と責任を負わされています。その一方、安倍首相は『膿を出し切る』と、官僚に責任を押し付けている。これって、どう考えてもおかしいでしょう。公文書の改ざんまで行われたのに、すべて不問とされ、幕引きとなったら、日本は不正がまかり通る国になってしまいます」

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5月18日(金) 「ひるまず、忘れず、あきらめず」安倍政権打倒に向けてアクセルを踏み込もう [内閣]

 ここにきて安倍内閣の支持率が下げ止まり、注目を浴びています。5月12~13日に行われた調査によると、安倍内閣の支持率が微増したからです。

 共同通信の調査では、安倍内閣を支持すると答えた人は、前回調査(4月14~15日)から1.9ポイント増の38.9%でした。不支持は2.3ポイント減の50.3%です。
 JNN(TBS系)の調査では、支持が前回調査(4月7~8日)から0.6ポイント増の40.6%で、不支持は0.7ポイント減の57.7%でした。相変わらず不支持が支持を上回っている状況ですが、「下げ止まっている」と分析されています。
 NHKの調査でも、内閣支持率は前月と同じ38%で、支持しないと答えた人は1ポイント下がって44%になっています。安倍首相にとっては、ホッと胸をなでおろす結果になっています。

 こうなった背景の一つは、森友・加計学園疑惑が1年以上も続いていることにあるように思われます。国民は、モリ・カケの蕎麦を食い飽きてしまったのかもしれません。
 あるいは、浮気ばかりしているダンナを持っているオカミサンのようになってしまったのかもしれません。次々に浮気がばれても、「またなの、しょうがないわねエ」と顔をしかめる程度で終わってしまっているというわけです。
 安倍首相が巻き返しを狙っておこなった訪米や中東訪問などの外交攻勢が一定の効果を上げたのかもしれません。離合集散を繰り返す野党が内閣批判の受け皿になり切れていないという面もあるでしょう。

 しかし、連休明けの安倍蕎麦屋には、モリ・カケについての新たなメニューが続々と登場してきています。森友疑惑に関しては新たに財務省と学園側との交渉記録が約500頁分もあることが分かって国会に提出されることになり、佐川前理財局長はこの存在を把握していて「廃棄した」というのは虚偽答弁であった疑いが濃厚になっています。
 加計疑惑でも、柳瀬前首相秘書官の参考人聴取での証言によって、首相官邸で加計学園関係者だけに3回も面会していたことが明らかになりました。山本特区担当相が正式決定される約2か月前に1校だけだと京都産業大のある京都府の山内副知事に伝えていたこと、内閣府地方創生推進室次長だった藤原さんが現地の愛媛県今治市などを視察し、その際に加計学園の車を使っていたのに「官用車」だと虚偽の記載をしていたことなどの新事実も次々と明らかになっています。
 「もう蕎麦は食い飽きた」などと言っている場合じゃありません。そんなことを言ったら、のらりくらりと問題を長引かせ国民が「飽きてあきらめる」ことを狙っている安倍首相の思う壺ではありませんか。

 しかも、今の安倍政権には、これ以外にも問題山積です。急変する朝鮮半島情勢には対応できず、自らは「核の傘」に頼りながら北朝鮮には「核に頼るな」と迫り、国連の核兵器禁止条約に参加せず、オバマ政権時代の米核戦力の縮小に反対していたことも明らかになりました。
 原発政策では、2030年エネルギー計画の素案で原発の発電割合を維持し再稼動の推進を打ち出しています。沖縄の辺野古での米軍新基地建設が強行推進され、米軍オスプレイの横田配備が前倒しされました。
 通常国会での焦点となっている「働かせ方改革」ではデータのねつ造が2割にも達し、IT会社の社員の裁量労働による過労死なども明らかになっていますが、安倍政権は衆院での採決を強行しようとしています。自衛隊日報隠蔽と文民統制の破壊、経済面では1~3月期のGDP0.2%(年率0.6%)減、TPP11やカジノ法案の前提となるギャンブル依存症対策法案の審議強行など、最低の首相による最悪の政治の暴走が続いています。

 「打倒安倍政権」に向けての追撃の手を緩めてはなりません。安倍首相からすれば、早く忘れてもらいたい、あきらめてもらいたいと思っているに違いないのですから。
 それに抗して勝つための秘訣は、いつまでも忘れず、決してあきらめないことです。「ひるまず、忘れず、あきらめず」をモットーに、安倍政権の打倒に向けて今一度、アクセルを踏み込もうではありませんか。

 明日、全国革新懇の第38回総会が開かれ、私が開会のあいさつを述べることになっています。会場で、関係者の皆さんとお会いできるのを楽しみにしております。

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5月14日(月) 森友・加計学園疑惑や自民党三回生議員の不祥事についての『日刊ゲンダイ』と『東京新聞』へのコメント [スキャンダル]

 〔以下の私のコメントは、森友・加計学園疑惑や自民党三回生議員の不祥事について『日刊ゲンダイ』と『東京新聞』に掲載されたものです。参考のために、アップさせていただきます。〕

 「やはりポイントは、いつ安倍首相が、加計学園の獣医学部新設計画を知ったかでしょう。利害関係者だと分かっていながら、供応を受けていたとしたら刑事罰に問われる可能性が出てきます。安倍首相が、『知ったのは加計学園が事業者に認定された2017年1月20日だ』と言い張っているのも、贈収賄に問われる危険性を分かっているからでしょう。しかし、事業者に認定されるまで知らなかったという説明は、いかにも不自然です。まずは、すべての会食費とゴルフ代について、どちらが払ったのか、明らかにすべきです」(『日刊ゲンダイ』2018年5月11日付)

 「今や、モリカケへの関与を全面否定する安倍首相の居直り答弁のつじつま合わせのため、忖度官僚が嘘やデタラメを重ね、国政の停滞を招いています。得意と自称する外交面も国際社会での孤立化を招き、もはや安倍首相の存在は百害あって一利なし。この国を正常化させるには、最大の障害物である安倍首相を取り除くしかありません。米朝首脳会談や国会会期末を待たずに、一刻も早く退陣を表明して欲しいものです」(同前、5月14日付)

 「(自民党加藤議員の『3人産んで』発言に対して)法政大の五十嵐仁名誉教授(政治学)は『男尊女卑的な発言で、古い男女観が根を張っている』とあきれる」「(三回生の不祥事が続くことに対して)五十嵐氏は『三回生は数が多く、質問の機会もなかなか回ってこないので、育たない』と指摘。党幹部の不祥事対応の軽さも影響しているとみる。
 そもそも小選挙区制に問題があるとも指摘する。一人一人の人格や政策は二の次で、風で当選してしまうからだ。五十嵐氏は『候補者の資質が吟味される選挙制度に変え、問題が起きたら政権を失うという緊張感を持たせなくてはならない』。そこから変えないと、トラブルは減らないとみる。」(『東京新聞』2018年5月12日付)

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5月11日(金) 「加計学園ありき」が明確になった柳瀬元秘書官の参考人聴取 [スキャンダル]

 昨日、柳瀬元秘書官の参考人聴取が行われました。その結果明らかになったのは、「加計学園ありき」で加計学園だけが優遇され、特別扱いされていたことです。

 柳瀬さんが初めて加計学園理事長などの関係者に会ったのは2013年5月の連休で、安倍首相の河口湖の別荘だったそうです。この時、バーベキューをやったり、ゴルフのお供をしたりしたといいます。
 「この時に会った」のが最初だったそうですが、誰に紹介されたのでしょうか。安倍首相に「この人が加計考太郎氏だ」と引き合わされたのでしょうか。
 その後、柳瀬さんは3回も加計学園関係者に会い、国家戦略特区申請についての相談に応じたり、申請について報告を受けたりしていました。特区に申請した事業者の内で、会ったのは加計学園関係者だけだったそうです。

 これを「特別扱い」と言わずして、何といったら良いのでしょうか。特区申請をするずっと前から加計学園だけに会い相談に応じ、アドバイスをしていたという事実こそが、最初から「加計学園ありき」だったということを雄弁に物語っているではありませんか。
 愛媛県が明らかにした文書にあった「首相案件」という言葉と下村発言については否定していました。しかし、その他の内容については大筋で認めています。
 4月2日の会見については今治市の文書があることも明らかになっていますが、大半は黒塗りでした。国政調査権を発揮して黒塗りなしで元の文書を提出させれば、この日の会見についての真相ははっきりするはずです。

 柳瀬さんは安倍首相に指示されたり報告したりしたことはないと、明確に否定していました。もしそうであったなら、首相の分身として活動する「秘書官」としては職務怠慢であり失格です。
 森友学園疑惑に関連して証人喚問に応じた佐川元理財局長も、他の問題では訴追の恐れがあると証言を拒みながら、安倍首相や昭恵さんとの関連についてはきっぱりと否定していました。この点で、柳瀬さんと佐川さんの対応は共通しています。
 もう一つ共通しているのは、決算文書の改ざんや愛媛県文書の発覚などによって以前の答弁の信ぴょう性が失われたために証人喚問や参考人招致に追い込まれたという点です。両人ともに答弁の修正に追い込まれましたが、安倍夫妻との関係だけははっきりと否定しました。

 森友学園疑惑では佐川さん、加計学園疑惑では柳瀬さんがキーマンです。以前の国会での答弁で二人とも真実を語っていなかったのは、できるだけ誤魔化そうとしていたからです。
 しかし、物証が出て来て誤魔化しきれなくなったため、再び国会に出ていかざるを得なくなりました。その際の最低限の「防衛ライン」は、安倍夫妻の関与を真っ向から否定することにあったのでしょう。
 これが与党と「調整」した結果であることは明らかです。佐川さんの場合と同様、今回も「これで安倍首相の潔白は証明された」と強弁し、自民党の森山国対委員長は幕引きを図ろうとしています。

 しかし、森友学園疑惑では公文書の改ざんがあったこと、加計学園疑惑では岡山理科大だけが優遇されていたことは否定できません。そうなった原因は、安倍首相と昭恵さんにあります。
 森友学園疑惑では「私や妻が関係してれば首相も議員も辞める」という安倍首相の発言が、その後の佐川さんの虚偽答弁や公文書の改ざんを生みました。加計学園疑惑では「2017年1月20日まで知らなかった」という安倍首相の発言が、指示も受けず報告もしていないという秘書官としては信じられない今回の柳瀬さんの答弁に繋がっています。
 安倍夫妻の関与を隠したり首相答弁との整合性を図ったりするために、ウソをついたりごまかしたりする悲しい官僚の姿がそこにはあります。そして、そのような無様な姿が国民の目にはっきりと見えているということに、当事者だけが気付いていません。

 政治と行政の底が抜けてしまったようです。一刻も早く立て直さなければ、安倍夫妻とともに、この国は奈落の底に落ちて行ってしまいます。
 もちろん、立て直すことは安倍首相には無理です。底を抜いてしまったのは安倍さん自身なのですから。

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5月9日(水) 朝鮮半島情勢の劇的な変化に関して『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメントと若干の補足 [国際]

 〔以下の私のコメントは、朝鮮半島情勢の劇的な変化に関して『日刊ゲンダイ』に掲載されたものです。参考のために、アップさせていただきます。〕

 「安倍首相がどうかしているのは、国際社会の変化を見ようともしなかったことです。金正恩委員長の〝新年の演説〟を聞けば、朝鮮半島が動き出す可能性があることは想像がついたはずです。少なくとも、平昌オリンピックに参加し、妹の与正氏を送り込んだ時点で、正恩委員長が本気だということは分かったはず。なのに、全く手を打とうとしなかった。ひたすら、北朝鮮と対話を進めようとする韓国に文句を言っていただけです。安倍首相は国際社会を大局的に見る能力も、歴史的な視野もない。やったのは、トランプ大統領に『米朝会談では拉致問題も言って下さいね』と頼み込んだくらいです。そのトランプ大統領には『アメリカの兵器をもっと買え』と迫られている。安倍首相はレベルが低すぎます」(2018年4月24日付)

 「日中韓が連携し、米国とも協力して北朝鮮の非核化に取り組まなければならないのに、ひとりで圧力と言い続けている姿は滑稽ですらあります。和平を後押しするどころか、水を差すような発言を繰り返しているのは、北の脅威がなくなったら困るからでしょう。安倍政権は『日本を取り巻く安全保障環境が悪化している』と国民を脅して、安保法や共謀罪を成立させてきた。Jアラートを鳴らして危機を煽り、総選挙にも利用した。北朝鮮の危険性を理由に防衛費も増やし、軍事大国化を推し進めてきたのです。半島の和平で在韓米軍も撤退ということになれば、これまでの言動がすべて覆されてしまう。北の脅威を利用した憲法9条改正もできなくなってしまいます。沖縄の辺野古新基地も完成まで10年ほどかかるというから、それまでは半島に危機があって欲しいのでしょう」(2018年5月9日付)

 「米朝会談で東アジアが歴史的転換点を迎えようとしている今は、日米地位協定や日米安保のあり方などを根底から見直す好機でもあります。戦後レジームからの脱却というのなら、占領体制の象徴である在日米軍の撤退は、真の独立国になるためにも、本来は望ましいことのはず。しかし、残念ながら、そういうう議論を現政権が始めることはない。他ならぬ安倍首相が現状維持を望んでいるからです。在日米軍にいてもらうことで、軍事力を背景に周辺国に睨みを利かせることができると考えている。対米従属で虎の威を借ることが、国際社会での発言力向上になると勘違いしているのです。米朝和解なら、日本の政治も劇的に変わる可能性があるのに、米国べったりで北を挑発し続けるしか能がない安倍政権では、時代の変化に対応できません」(同前)

 以上にコメントしたように、朝鮮半島情勢の劇的な変化に対して安倍政権は圧力の維持を主張するだけで、基本的には無為無策、傍観者的な立場に終始してきました。安倍首相は「蚊帳の外ではないか」という批判に反論し、「蚊帳の外ではない」と「蚊帳の外」で叫んでいるばかりです。
 現に、アメリカのトランプ政権で北朝鮮政策を担当していた米国務省前北朝鮮担当特別代表のジョセフ・ユン氏は「大きな勝者は韓国と北朝鮮だ。負けているのは日本だ。なぜなら日本は置き去りにされている」と述べています。今日、日中韓の首脳会談が開かれますが、安倍首相はこの「置き去り」状態から抜け出せるのでしょうか。 
 『日刊ゲンダイ』でコメントしたように、「日中韓が連携し、米国とも協力して北朝鮮の非核化に取り組まなければな」りません。したがって、中国や韓国との関係が改善され協力する態勢ができるのは大きな前進であり、歓迎したいと思います。

 しかし、そうなれば安倍首相の強固な基盤であった反中・嫌韓派の極右勢力からの支持を失うリスクが高まります。安倍首相としては大きなジレンマだと言うべきでしょう。
 このジレンマをどう乗り切るつもりなのでしょうか。対話と交渉による朝鮮半島危機の解決や極東における緊張緩和も、安倍首相にとっては好ましくない変化であるにちがいありません。
 このような危機の回避と平和構築に向けての積極的な動きを素直に喜ぶことができないところに、安倍首相の根本的な弱点があります。時代の変化に対応できない極右の好戦的首相の出番はもう終わっているのです。

 なお、本日の午後5時からJR新宿駅西口で、全国革新懇代表世話人として街頭演説を行う予定です。関心のある方においでいただければ幸いです。

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