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10月5日(木) 『しんぶん赤旗』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『しんぶん赤旗』10月4日付に掲載されたものです。〕

 岸田政権発足2年
 権力固執 暴走に拍車

 「岸田政権の特徴は、自民党内の派閥や霞が関の官僚の顔色をうかがって政治をしながら政権維持を最優先していることだ」―。こう指摘するのは、五十嵐仁法政大学名誉教授です。五十嵐氏は「岸田首相が国民に顔を向けて政治をしていないから、国民は首相が何をしようとしているのか、目標やビジョンが見えない」と語ります。

 五十嵐氏は「米国からの圧力があっても、これまでの自民党政権は『憲法上の制約』などを理由に、それなりに抵抗するという面があった。ところが、岸田政権は憲法には目もくれず能動的に米国に追随し、自ら大軍拡に突き進んでいる」と強調。「安倍政権下で自民党全体が右傾化したが、岸田政権でさらに拍車がかかっている」と、その暴走ぶりを指摘します。

 また、五十嵐氏は「戦前の日本は『富国強兵』政策を採用したが、岸田政権は軍事大国化しながら国民がますます貧しくなる『強兵貧国』政策を進めている」とズバリ。米国と財界にひたすら忠誠を誓う岸田政権の暴走は、自公政権の政治路線そのものの行き詰まりを表しています。

 安全保障でも、経済でも、人権問題でも深刻な行き詰まりを示す岸田政権。打開のカギはどこにあるのでしょうか。
 中野晃一上智大学教授は「やはり市民と野党が『変えることはできる』と選択肢を提示することが必要だ。解散権の乱用や民意を全く無視して進めるようなことの何が問題なのか。どう変えていくのかを示すことが求められている」と指摘します。

 一方、五十嵐仁法政大学名誉教授は「岸田首相は『聞く力』を自慢してきたが、実際には『聞き流す力』にすぎなかった」と指摘。「岸田政治の破綻は誰の目にも明らかだ。平和と生活、営業を守るためには、岸田政権を倒して政治を変えるしか道はない」と話しました。
 そこで、中野、五十嵐両氏が強調するのが、野党がまとまって選挙をたたかう「野党共闘」の必要性です。
 五十嵐氏は「市民と野党の共闘は失敗したかのように言われているが、きちんと成果を上げてきた点を見なければならない」「憲法にもとづいた平和で豊かな生活を守る、人権を重んじた希望の持てる政治を実現するために、野党は大道に立って共闘すべきだ」と強調します。


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