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7月17日(金) 「劇場型選挙」を展開した小泉さんのやり方を真似ようとしているのかもしれないけれど…… [解散・総選挙]

 自民党執行部の作戦勝ちでしょうか。それとも、水面下で行われていた(であろう)切り崩し工作の効果でしょうか。
 いや、執行部は初めから混乱を狙っていたのかもしれません。今日一日をしのげば、それで良かったのですから……。

 自民党の細田博之幹事長と若林正俊両院議員総会長は、中川秀直元幹事長らが求める両院議員総会は開かず、21日午前11時半から議決権のない「両院議員懇談会」を非公開で開くことを発表しました。昼には、与野党の衆院議員運営委員会理事会が本会議を21日に開催することで合意しましたから、ここで解散することが決まったと見て良いでしょう。
 自民党は総裁選前倒しなど党則改定ができる両院議員総会について、本人の取り下げなどで要件の128人に満たないとの疑問が出ているとして開催を見送りました。結局、署名については握りつぶし、それに代わる集まりでお茶を濁すことにしたというわけです。
 この懇談会に麻生首相が出席し、地方選連敗についての責任を明らかにしてお詫びするでしょう。そのうえで、自民党が一丸となって総選挙に向けてとり組むよう訴えるはずです。

 それでも足並みを乱すなら、公認を取り下げて選挙資金を渡さず、対立候補を立てると脅すでしょう。「別のマニフェストで闘う」などという阿呆なことを言っている候補者もいるようですが、そんなことをしたら「刺客」を送られるかもしれません。
 解散してから総選挙まで40日もあります。新たに候補者を捜して「刺客」を立てる時間的余裕は十分にあるでしょう。
 ヒョッとしたら、麻生さんは自民党内の対立と分裂を演出して「劇場型選挙」を展開した小泉さんのやり方を真似ようとしているのかもしれません。でも、それは二番煎じで、しかも、その結果がどうなったのか、有権者は十分に学んでいます。果たして、上手くいくのでしょうか。

 なお、研究所に嬉しい電話がありました。旧知のK先生からのもので、札幌学院大学の授業で講演して欲しいという申し出です。
 今年は、なんだか北海道に縁があるようで、6月と8月に続いて12月にも北海道に行くことになりそうです。冬の北海道は初めてですので、大いに楽しみにしています。